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応援ナースを経験して感じたこと|働いて分かったメリット・デメリット

応援ナースの働き方をイメージしたスーツケースとナースバッグ

応援ナースというと、「給料が高い」「好きな場所で働ける」といったイメージを持つ方が多いかもしれません。

私の場合は、海外へ行く時間をつくりたいことや、旅をしながら働いてみたいという思いから、正社員以外の働き方を探していました。また、ペット可の寮がある求人もあり、猫と一緒に暮らしながら働けることも、応援ナースを選んだ理由のひとつでした。

実際に経験してみると、応援ナースは単に働く場所を変えるだけではなく、人との出会いや考え方にも大きな影響を与えてくれました。

もちろん、良いことばかりではありません。メリットだと感じたことが、人によってはデメリットになることもあります。

この記事では、私が応援ナースを経験して感じたメリット・デメリットを、実体験を交えながらお伝えします。

応援ナースを始めたきっかけについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。


目次

応援ナースをやって良かったこと

同じ価値観の人に出会えた

応援ナースとして働いていると、配属先に他の応援ナースがいることもあれば、自分一人だけということもありました。

応援ナースを選ぶ理由も人それぞれです。収入を重視している人、次の仕事が決まるまでのつなぎとして働いている人、異動希望がかなわず経験を積みたい分野を選んでいる人など、さまざまでした。

その中でも、旅や海外が好きな人、自分らしい働き方を大切にしている人とは自然と話が合い、お互いに刺激を受けることが多くありました。おすすめの旅先やこれから行ってみたい場所、将来やってみたいことなどを話す時間はとても楽しく、「こんな生き方もあるんだ」と新しい発見をもらうこともありました。

正社員として同じ職場で働いていた頃には、なかなか出会えなかった人たちです。年齢や経験は違っても、向いている方向や価値観が似ている人たちと出会えたことは、私にとって大きな財産になっています。

応援ナースを通して出会った人たちとの交流は、「自分の生き方はこれでいいんだ」と思えるきっかけにもなりました。

人間関係のしがらみが少なかった

私が経験した応援ナースの期間は、短いところでは3か月、長いところでは延長して2年ほどでした。

もちろん、その間に一緒に働く人たちとの関係を築く必要はありますし、職場によっては気を遣うこともありました。それでも、正社員として同じ職場で働き続けていた頃と比べると、人間関係のしがらみは少なく、気持ちが楽だと感じることが多かったです。

「この人とは合わない」と感じることがあったとしても、ずっとその人と付き合い続けなければならないわけではありません。職場の人間関係に必要以上に悩んだり、派閥や過去の経緯に巻き込まれたりすることも少なく、ある程度割り切って仕事ができました。

また、契約期間が決まっていることで、「ここでずっと働き続けなければ」という感覚がなかったことも大きかったと思います。人間関係で少し疲れることがあっても、「あと数か月」と思えば、必要以上に抱え込まずに済みました。

これは、応援ナースの大きなメリットのひとつだったと思います。

ただ、裏を返せば、毎回新しい職場で人間関係を一から築かなければならないということでもあります。慣れた環境を離れ、初対面の人たちの中に入っていくことが負担になる人にとっては、逆に大変な部分かもしれません。

私自身は、環境を変えることにそれほど抵抗がなかったので、こうした「人間関係をリセットできる働き方」は、応援ナースの良さのひとつだと感じていました。

仕事をしながら旅ができた

応援ナースをして良かったことのひとつが、お金を稼ぎながら、数か月単位でその土地を楽しめたことです。

一般的な旅行のように、限られた日数で観光地を一気に巡るのではなく、仕事の休みを利用して、少しずつその土地を訪れることができました。

観光地が多い地域では、休日に日帰りで行ける場所を探して出かけたり、同僚からおすすめの場所を教えてもらったりすることもありました。

短期間の旅行では、行きたい場所がたくさんあっても、どうしても時間が足りず、予定を詰め込んでしまいがちです。

その点、数か月単位で滞在していると、「今日はここに行ってみよう」と、その日の天候や気分、仕事の疲れ具合などに合わせて、自分のペースで出かけることができます。

また、同じ場所でも、季節によって景色や雰囲気が変わります。

滞在期間が長いからこそ、その時期に見頃を迎える場所を選んで訪れることができたのも、長期で滞在する楽しさのひとつでした。

「観光のために休みを取る」のではなく、働きながら、その土地で暮らすように観光を楽しむ。

私にとって応援ナースは、そんな旅のスタイルを実現できる働き方でもありました。

その土地で暮らして初めて気づくことがあった

応援ナースでは、数か月単位でその土地に滞在するため、観光で訪れるだけでは気づかなかったことにも、日々の生活の中で触れることができました。

方言や食文化、地域ならではの習慣など、地元の人と一緒に働き、生活するからこそ気づくことも多かったです。

例えば北海道では、茶わん蒸しが甘いことや、ししゃもに雄派・雌派があることを知りました。冬でも半袖・短パンでアイスを食べる人がいることにも、北海道らしさを感じました。

こうした小さな発見が積み重なっていくのも、その土地に暮らす楽しさのひとつです。

旅行では観光地や名所を訪れることが中心になりますが、働きながら暮らしてみることで、その土地の日常や文化にも触れられました。

数か月単位の休みを作れた

応援ナースを選んだ大きな理由のひとつが、数か月単位の休みを自分のタイミングで作れることでした。

私は海外へ行くことが好きで、せっかく行くなら、慌ただしい短期間の旅行ではなく、ある程度余裕を持って滞在したいと思っていました。

正社員として働いていると、長期の休みを取るために毎回退職するのは現実的ではありません。毎年2週間ほどの休暇を取れる職場であれば、それでも十分楽しめたのかもしれませんが、私にとっては「数か月働いたら、いったん仕事を離れて好きなことをする」という働き方が合っていました。

基本的には、応援と応援の間を海外や国内旅行など、自分のやりたいことに使っていました。もちろん、その期間は無給です。それでも、次の仕事を始める前に、自分のための時間をまとまって確保できることは、大きな魅力でした。

また、契約を延長する代わりに、2週間ほど欠勤扱いで休ませてもらったこともあります。勤務先や契約内容によっても違いますが、状況に応じて休みについて相談できる場合もありました。

一方で、休みたい時期に、希望する勤務地や条件の求人が出ているとは限りません。私自身も、働きたいタイミングに出ている求人を見ながら次の仕事を決めていたため、そこは少し悩ましいところでした。

それでも、働く期間だけでなく、働かない期間も自分でつくれるという選択肢があったことは、応援ナースを選んで良かったと思う理由のひとつです。

仕事に合わせて自分の時間を決めるのではなく、やりたいことに合わせて働く期間を調整する。

私にとって応援ナースは、そんな働き方を実現するためのひとつの選択肢でした。

さまざまな環境で働き、視野が広がった

応援ナースを何度か経験する中で、仕事のやり方だけでなく、**「ひとつのやり方がすべてではない」**ということを実感するようになりました。

初めて応援ナースとして働いたときは、それまで自分が正しいと思っていたやり方と違うことが多く、「なぜこんなやり方をするんだろう」とストレスを感じながら働いていたこともあります。

ところが、契約を終えて振り返ってみると、そのやり方で特に不都合があったわけではなく、そこではそのやり方で仕事が成り立っていました。

その後、いくつかの職場で働くうちに、同じ仕事でも職場によってやり方が違うことを何度も経験しました。「こうでなければいけない」と思っていたことが、別の職場ではまったく違う方法で行われている。

そんな経験を重ねるうちに、どのやり方が絶対に正しいというわけではなく、それぞれの職場で試行錯誤しながら、その環境に合った方法が作られているのだと思うようになりました。

ひとつの職場で長く働いていると、そこで行われていることが当たり前になり、それがすべて正しいような感覚になってしまうことがあります。これは仕事のやり方だけでなく、考え方についても同じでした。

もともと私は、考え方が凝り固まるのが嫌で、いろいろな場所を経験したいと思っていました。でも、実際に環境を変えてみて、自分自身も知らないうちに「自分の知っているやり方が当たり前」になっていたのだと気づきました。

さまざまな職場で働き、それぞれのやり方や考え方に触れたことで、「こういう方法もあるんだ」と受け入れられるようになり、物事を柔軟に考えられるようになりました。

応援ナースを経験して、知識や技術だけでなく、自分の中にあった「当たり前」に気づき、視野を広げることができたと感じています。

応援ナースを経験して感じたこと

給料はメリットでもありデメリットでもある

応援ナースは、正社員と比べて給料が高めに設定されていることが多く、短期間でまとまった収入を得たい人にはメリットだと思います。

私自身も、海外へ行くためにまとまった休みを作りたかったので、短期間である程度の収入を得られる応援ナースは、自分の希望に合った働き方でした。

ただ、年収という視点で考えると、少し違ってきます。

正社員なら、休暇を使って旅行に行っても、その期間も基本的には給料が入ります。一方、応援ナースの場合、契約と契約の間に休みを取れば、その期間は無給です。

そのため、月々の給料が高くても、働かない期間があれば、年間の収入は正社員のときより下がることもあります。

また、ボーナスや退職金がなく、有給休暇が少ないなど、正社員と比べて待遇面で異なる部分もあります。病院によっては、正社員と応援ナースで休日数が違うこともありました。

若くて正社員の基本給がまだ低いうちは、応援ナースのほうが年収で見ても良い場合がありますが、経験を重ねて基本給が上がってくると、長期的には正社員のほうが良いケースもあると思います。

それでも私の場合は、年収が減っても、自分のやりたいことに時間を使えることの満足度のほうが大きかったです。

「いくら稼げるか」だけではなく、その働き方で自分がどう過ごしたいのか。

自分で考えて選んだ働き方だったからこそ、収入が減ることも含めて納得できていたのかもしれません。

応援ナースの給料は、単純に「高い・低い」ではなく、何を優先したいかによって、メリットにもデメリットにもなると感じています。

職場環境は勤務先によって大きく違う

応援ナースを経験して感じたのは、同じ看護の仕事でも、勤務先によって環境はかなり違うということです。

病院だけでなく施設で働いたこともありますが、規模や職員の配置人数によって業務量や忙しさが違うほか、人間関係や業務の進め方、職場の雰囲気、教育体制などにもそれぞれ違いがありました。

応援へ行く前は、「人手が足りないから応援を募集しているということは、人間関係など何か理由があるのでは」と思っていたこともあります。

また、応援ナースは即戦力として働くイメージがあり、「ある程度のことは自分でできなければいけない」というプレッシャーも感じていました。

実際に働いてみると、私が行った勤務先では、想像していたよりも、最初は丁寧に説明してもらえることが多かったです。一方で、最初から細かい説明はなく、「やってみて」と任されることもありました。ただ、分からないことを聞けば教えてもらえる環境ではありました。

いくつかの勤務先を経験してみて、仕事内容だけでなく、働く環境や人との関わり方にも、それぞれの違いがあることを実感しました。
分からないことは自分から確認し、その職場のやり方を理解しながら仕事をすることが大切だと感じています。

応援ナースの経験に対する見方は人それぞれ

私自身は、さまざまな病院で経験を積んだことは、自分の強みになると思っていました。

しかし、正社員への転職を考えた際、「長く働くつもりはあるのですか?」と聞かれたことがありました。

その職場は別の理由もあって辞退しましたが、その経験を通して、応援ナースの経歴をプラスに捉える人もいれば、「またすぐ辞めるのでは」と不安に感じる人もいるのだと実感しました。

応援ナースから正社員への転職を考えている方は、短期間で職場を変えた理由や、これからどのように働いていきたいのかを、自分の言葉で伝えられるようにしておくと安心だと思います。

それでも私が応援ナースをやって良かった理由

応援ナースが合うかどうかは、人それぞれだと思います。

収入や人間関係、将来への考え方など、メリットだと感じることが、人によってはデメリットになることもあります。

それでも私にとっては、旅をしながら働き、多くの人と出会い、さまざまな環境で働くことで、自分の視野を広げることができた大切な経験でした。

自分のやりたいことに合わせて働き方を選べたことも、応援ナースをやって良かったと思う理由のひとつです。

これから応援ナースを考えている方にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

旅と猫と写真が好き。
看護師2年目のときに子猫を拾い、育てることに。

旅を重ねる中で、暮らしや働き方を見直すようになりました。
病院・クリニック勤務を経て、応援ナースなど様々な働き方を経験してきました。

猫と暮らしながら、自分に合う働き方を模索中。
このブログでは、その過程や日々の記録を綴っています。

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